11月29日 中村神楽保存会演目紹介

大堰神社百年記念大祭の夜間行事(堂籠り)において中村神楽保存会による豊前神楽が奉納されます。

当日お楽しみいただけるよう、主要な演目を紹介します。※実際の演目、奉納順とは必ずしも一致しません。

壱番神楽(いちばんかぐら)(大麻舞(おおぬさまい))))

幣と扇を持った舞人が4人登場して舞う直面の採物(とりもの)神楽。東方の木の神、南方の火の神、西方の金の神、北方の水の神、および中央の土の神の五行神を拝み奉る舞いです。

花神楽(はなかぐら)

壱番神楽と同様に場を清め神様をお迎えするための神楽です。最後に花びらに見立てた切り紙を撒きますが、これは花びらにより舞人と神そして氏子の心を通わせ、氏子の願いを伝え産土神は氏子を守るという意味があると言います。

式御先(駈仙)(しきみさき)神楽

記紀神話の天孫降臨の場面を表現した神楽と言われます。天上界を治めた天照大御神はいよいよ地上界に降臨することを決め、甥の邇邇芸命(ニニギノミコト)にその大役を任せます。一行が地上を目指すと、そこには恐ろし気な姿をした神が立ちはだかっていますが・・・。

弓征護(ゆみしょうご)神楽

場を祓い清める目的で舞う四人舞。直面(ひためん)の採物神楽で毛頭、千早姿で、手に弓矢を持って軽快なリズムに乗って舞います。弓矢を四方および中央に向けて射るのは、邪神を払い除ける魔除けの意味があります。

盆神楽(ぼんかぐら)

別名「米神楽」とも言われ、扇の舞で四方の神々を礼拝したのち、タスキをもって同様に四方に礼拝し、そして米を入れた盆を両手に持ち、曲芸的な舞いで、参拝者を楽しませます。盆神楽は日本人の主食である米の豊作を祈願したり、感謝して舞う神楽です。

三神(さんじん)神楽

三柱の神が登場し舞う直面の採物舞いです。山の神、田(里)の神、海(水)の神が集まり、豊作を感謝し、喜び合う神楽です。別名「餅神楽」とも言われ、餅をちぎって参拝者に分け与えますが、この餅は神の守護を授かる意味をもっていて、食べると病気にならないと言われています。

四人剣(よにんつるぎ)神楽

基本的には剣神楽と同じ目的で行いますが、四人の舞手が東、南、西、北の各四方に切り込み悪魔を祓います。狭い拝殿の上で四人が刀を振り回しながら回転したり、交互に行き交ったりと、四人の息が合って激しさの中に優雅さが見られる神楽です。

神迎(かんむかい)神楽

本来は道路などで行われるため、別名「道神楽」とも言われます。そもそも天孫降臨の場面を表していると言われ、勧請幣は邇邇芸命(ニニギノミコト)であり、幣方(へいかた)が天鈿女之命(あめのうずめのみこと)、大刀、小刀、薙刀を持った者が随神として登場します。まず、天鈿女之命と随神が幣舞いしたのち駈仙(猿田彦命)が登場し、随神と争い最後に天鈿女命と立会って、駈仙が道案内にきた国津神の猿田彦命であることがわかり、仲直りをして道囃子のリズムに乗って駈仙を先頭に天降るところで終了します。その名の通り、神様を迎える意味があることから、家の新築、婚姻などの慶事に際して、奉納者の家に赴いて演じる神楽でもあります。

岩戸開き

須佐之男命の横暴に立腹した天照大御神が天岩戸屋に姿を隠したため、天上界は常闇となって至る所で禍が生じるようになります。八百萬の神々は天安河原に集まり、知恵者の思兼之命の指示により、天照大御神を天岩戸屋から出すために岩戸の前で様々なことを神々が試みるという、神話の場面を神楽として演じたものです。

御先神楽

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