御鎮座百年記念事業

趣旨

大堰神社は、草野又六翁並びに五庄屋を御祭神と仰ぎ、下川地区の氏神様である天満神社、床島用水を南水道、北水道に分かつ此地に鎮まり坐す水神社を合せ祀り、大正十四年十一月、当地に創建されました。
以来九十有余年の間、大戦や水害、台風、さらに近時はコロナ禍と幾多の困難を経ながらも、用水の潤す流域三十八か村の篤い崇敬を集めて参りました。

この度、御鎮座百年の記念す可き年を迎えるに当たり、築堰の労苦を偲び、御遺徳を顕彰するとともに、先人より受け継いだ進取の精神を次代へ継承することを主旨として記念事業を実施するものです。

概要

御鎮座百年記念大祭の斎行
御鎮座百年に当たる令和七年十一月二十九日を期し、氏子・崇敬者等一堂に会して、御鎮座百年記念大祭を斎行します。
・社頭行事(秋季大祭)
・奉納行事
・野外行事(床島用水旗立て、灌漑区域及び筑後川中流域マップ作成)
・堂籠り(お火焚き、電飾)
 
祭祀体制の強化
大堰神社の重要な祭事である春秋二季の大祭及び水天宮祭を毎年滞りなく執り行い、次の百年へと受け継いでいくため、創建当初の祭祀のあり方等も参照しながら、現在に相応しい執行体制の確立を図ります。
・記念御守・記念品の授与
・下川・江戸・新田氏子中の連絡調整
 
広報活動の充実
床島堰土地改良区をはじめ有識者の監修の下、約三百年前の築堰・用水開通から現在に至る事業の変遷と地域の歴史を総合的に紹介するホームページを開設し、先人の御遺徳を広く地域内外に発信します。
・児童への参加呼びかけ(巫女舞、連歌)
・大学生の参画

概要

御鎮座百年記念大祭の斎行
御鎮座百年に当たる令和七年十一月二十九日を期し、氏子・崇敬者等一堂に会して、御鎮座百年記念大祭を斎行します。
・社頭行事(秋季大祭)
・奉納行事
・野外行事(床島用水旗立て、灌漑区域及び筑後川中流域マップ作成)
・堂籠り(お火焚き、電飾)
 
祭祀体制の強化
大堰神社の重要な祭事である春秋二季の大祭及び水天宮祭を毎年滞りなく執り行い、次の百年へと受け継いでいくため、創建当初の祭祀のあり方等も参照しながら、現在に相応しい執行体制の確立を図ります。
・記念御守・記念品の授与
・下川・江戸・新田氏子中の連絡調整
 
広報活動の充実
床島堰土地改良区をはじめ有識者の監修の下、約三百年前の築堰・用水開通から現在に至る事業の変遷と地域の歴史を総合的に紹介するホームページを開設し、先人の御遺徳を広く地域内外に発信します。
・児童への参加呼びかけ(巫女舞、連歌)
・大学生の参画

御創建時の模様

「両筑新報」大正十四年十二月二日記事
 
在りし日の偉人を偲ぶ 大堰神社鎭座祭の大盛典

三井郡江北三千町歩の救の主を祭る新築社殿鎭座祭は廿九日最も盛典に執行された。
その日夜來の降雨は屏風の高峯に淡き初雪を冠せたが、神德に拂はるゝ天候は想外の快晴となり、正午奏樂裡に式典は行はれ、柴田知事・舊藩主代理有馬頼寧氏其他の來賓及遺族等最も肅然として參列約一時間の後、閉式々後神前境内で風流の奉納及び神苑廣塲で吉例餅撒があつて、來賓約一千名は小石原川畔の大天幕内で祝賀宴に列し、先づ吉原郡長彰德會長として擧式開宴の挨拶をし、來賓の祝辭に移り、柴田知事は「二百拾數年の昔如斯偉業あり今又如此彰德の業を見る、現今社會の風潮に鑑み啻悦にたへず」と。
次ぎに舊藩主代理有馬頼寧氏は「今祭神六霊の前にぬかづき當時を追想する、我々はその意志を繼承して現代の吾が國家社會に何等かの貢献をなすべきである」と。

次ぎ前代議士佐々木正藏氏は、祭神たる舊庄屋の職責を説き「現代地方有責者に一針を加へ、此の神社を中心として教育に社會に大ひに資すべきである」と。
次ぎに大森縣農會副會長、郡内町村長惣代樋口立石村長、小學校長惣代及高山柴刈村長等の祝辭朗讀、實藤大堰村長の答辭で開宴、滿堂祭神の偉業を稱辭した。

先之朝間の悪天候に尠からず悄氣てゐた大堰、金島、弓削、本郷、太刀洗、宮ノ陣、味坂、北野、大城の關係九ヶ町村民が十數日前から熱注した余興は天氣快晴を見て一時に神苑を繞る數ヶ所の余興舞臺に繰り込み、万を以つて算ふる參拜觀衆は境内及神苑を埋め、その盛觀は祭神の偉業たる水道の流れに映り、相撲に演劇に道囃しの絃聲も賑かく、夜に入つては九鐡の好意に成る電燈装飾は燦然として白晝の如く、名物仕掛煙火は『奈須の與市扇の的』其他の新案を現はし、觀衆去らず深更迄賑ひ翌三十日も引續き前日に劣らぬ余興で晝夜共頗る賑つた。
因に新築神殿の總工費は五萬圓を投ぜられてゐると。